鹿児島市国際交流市民の会(KICS)20周年記念大会

JAPAN-CHINA FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KAGOSHIMA CITY


2010年 8月22日(日)

鹿児島市国際交流市民の会(KICS)20周年記念大会が鹿児島市の「サンエールかごしま」で開催された。

記念講演として映画の字幕翻訳家、戸田奈津子さんが体験談を中心に、語学教育のあり方や多くの著名映画スターとの想い出、心に残ったことなどを語りかけるような口調で話し、多くの聴衆を魅了した。

特別演奏で懐かしいグレンミラー楽団の演奏スタイルそのままの、小学生楽団では日本一の「リトルチェリーズ」のヒットメドレーに割れんばかりの大拍手で、中高時代をベニーグッドマンやグレンミラーサウンドにどっぷりつかっていた世代にはたまらない贈り物だった。

午後からの体験イベントでは私たち日中友好協会は「ニーハオ!水餃子作り」を中国人留学生の5人の名人の指導のもとに、15名の一般参加者と一緒に、予定時間を1時間もオーバーして、たのしい時を共有した。

途中、通訳協会の若者たちも合流(というより匂いを嗅ぎつけ試食に)飛び入り参加、場はいやがうえにも盛り上がり、それは賑やかなものでした。

通訳協会のHP

http://gaigonews.chesuto.jp/e424384.html

たのしい風景を写真家の祁立標さんが沢山写してくれました。 

当日、先生をしてくれた蘇穎さんの感想文を掲載しました。

蘇穎(北京市出身)

鹿児島市日中友好協会交易部企画部員

今回の私の役割は先生として、水餃子の作り方を教えながら、参加者と一緒に水餃子を作って食べて交流するということです。

水餃子は、故郷の味です。小さい時から、家族は少なくとも週一回ぐらい餃子を作って、一緒に食べていました。大学に入学してから、水餃子を作って食べることはもう珍しいことで、食べるたびにホームシックになります。

ところが、22日の餃子教室はホームシックなんて全然なく、楽しんで過ごせました。

午後2時30分から、本番の餃子教室が始まりました。私は5分間ぐらいで中国の水餃子の由来や持つ意味、作り方などを説明しました。

そして十数人の参加者に三つのグループに分かれていただいて、他の先生と一緒にそれぞれの作業台で水餃子を作りながら教え始めました。参加者が持参のエプロンを掛けて、一所懸命頑張っている姿を見て私はとても感動しました。

水餃子の皮を私たちの先生が作って、参加者には餃子の包み方からしていただきました。

一、皮を手のひらにおきます……

二、具を適量にとって皮の真ん中にのせて、そしてしっかり押します……

三、具をのせたら半月状に皮を折り曲げて頂点で止め ます。

四、具は出ないように、皮の両端を親指と人差し指で挟み、指全体に力を入れてきゅっと閉じます。それで、一つの水餃子が出来上がりますよ」

と教えながら、参加者と一緒に、一つ一つの餃子を作っていきました。皆さんの「作品」はだんだん上手になり、15分ぐらいしたらもうプロになったような感じです。

が作った餃子は形も丸くて綺麗で、最後に茹でてもほとんど破れたものもなかったのです。

参加者の中で、一人年輩の方がいました。声を出された瞬間、皆がびっくりするほど上手な中国語でした。

日本人ですけれども中国人民解放軍の軍人でした。中国に十数年ぐらい住んでいて、作り方の難しい水餃子でも皮から上手く作れます。

そのお爺さんから、昔中国での話や、ずっと従事してきた日中民間交流のことをいっぱい聞かせていただきました。

そして、私たちと、二十歳ぐらいの一番若い参加者にとっては、お爺さんの不思議な経歴は、非常に意味のある面白い話でした。「先生たち」と参加者は、自分の中国との文化交流や

水餃子に関する経験を交流しながら、時間は全然気づいていないうちにどんどん過ぎていました。

最後に、皆で一緒に生餃子を茹でて、ぷりぷり美味しそうな水餃子がやっと出来上がりました。

「乾杯~~!」と、一時間ぐらいの努力で、皆の楽しみにしてきた水餃子パーティーがやっと始りました。

今度の餃子は水や小麦、野菜などの原材料から生地と具に作って、そして生地から皮に伸ばして具をのせて包んで、最後に茹でるということで、最も本場の水餃子を完全に作ったと言えます。

皆さんは「美味しいです!!」と何回も言って、やはり自分で作ったものが一番美味しいでしょう。

皆さんの最初から水餃子の作りを楽しんでいる笑顔をみて、最後に水餃子を食べて「美味しい」という声を聞いて、もう最高な満足だと思います。

結局予定時間はとっくに過ぎてしまったけれども、他の分科会のスタッフも参加して、皆で一緒に十分に楽しみました。

最後に片付けが終わって、もう疲れてぐったりしましたが、鹿児島の市民の方と色々な話ができたこのひと時は他の4人のにわか中国人ギョウザ先生もきっと留学中の忘れられない想い出として一生消えないことでしよう。

これから先、まだまだ自分の力を日中友好と国際交流イベントに出して、いろいろな出会いと一緒に素晴らしい思い出を作れるように頑張りたいと思います。