皆様
いかがお過ごしでしょうか。
この度、コスタリカの国連平和大学に進学することが決まりました。
このプログラムは、日本財団が全額奨学金を提供し、フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学で社会学、コスタリカにある国連平和大学で平和学を専攻するダブル・ディグリー修士プログラムです。
プログラムに申請の過程では、母校の鹿児島国際大学、復旦大学の教授の方々、そして総領事館で勤務する上司の方に推薦状を書いていただきました。
先生方や職場の方々、そして日中両国の友人達の支えがなければ、この機会を得ることはできなかったと思います。
これまで人生を歩む中で、どれほど多くの方々に支えられ、どれほど貴重な機会が私に授けられたのかと思うと、本当に感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。
そのような環境の中で、プレッシャーもありましたが、私が頂いているこのチャンスはすべてこれから助けを必要とする方々のためのものであって、私自身のものではないという気持ちで、生きて参りました。
今回の機会も、この2年間で学んだことを全て未来の平和を必要とする方々のために自分の精一杯を尽くしたいと存じます。
11月8日、私の誕生日の日に合格通知を頂いたのも何かのご縁があったのかもしれません。
この度、改めて、私をこの世に産んでくれた最愛の母と世界の本当の広さと未来の可能性を信じさせてくれた父、そして私の思想を育て、夢を追いかけることの勇気をくださった恩師の方々に心から感謝申し上げます。
これから、中国というフィールドをしばらく離れることになりますが、私にとって、中国は第二の故郷です。
今はもう中国に「行く」というよりも、「帰ってくる」という表現の方が自分にとってしっくりきます。生きることの素晴らしさをまだ知らなかった私にとって、中国は新しい扉の先にあり、私に寛容と、自信と、そして愛を与えてくれました。
中国は、日本と共に私を育ててくれました。母国は一つでなくてもいいのなら、私には現在二つの母国があります。
これからも、日中両国で出会った方々とのかけがえのない絆を温めながら、まだ見ぬ新しい未来の扉を開けて平和という夢を実現させるために止まらずに歩んでいきたいと思います。
最後になりましたが、
藤山先生、大石さん、木村先生、康上先生の益々のご活躍とご健康を心からお祈り致しますとともに、最愛の父に感謝の気持ちを込めて、ご報告とさせていただきます。
これまで支えてくださり、本当にありがとうございました。
これからも何卒宜しくお願いします。
2019年11月10日 上海・虹橋
吉永英未