残暑去り難く9月に入ってもまだまだ暑い日が続いていますが、益々ご隆昌のこととお慶び申し上げます。
平素より、格別のご愛顧を賜りまして深く感謝申し上げます。
さて、9月22日にマルヤガーデン屋上を貸し切って、県と市の日中友好協会の共催で中国留学生と過ごす「中秋節の集い」を執り行いたいと思います。親しい人が集まり、月を愛で円満な生活を祈るにふさわしい賑やかで、楽しい宴となるよう努めてまいりますので、多くの会員様のご参加をお願い申し上げます。
○場所 ザ ジャポナイズ鹿児島
(鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ6階 TEL 099-222-0036)
○日時 平成22年9月22日(水) 19:00~21:00
○会費 一般会員 4,000円 留学生2,000円
なお参加される方はe-mailにてご一報くださいますようお願いします。
(締め切り 平成22年9月16日(木)17:00)
e-mail :koeki_bukai@webtv.net.cn 小屋 kjoishi3@gmail.com 大石
FAXの方は 099-226-5575 大石まで。
参加のお電話のみ 090-6775-0311 大石携帯へ
中秋節のいわれを少し書いて見ます。
毎年陰暦八月十五日は、中国の伝統的な中秋節である。どうして中秋節というのだろうか?
古い暦法の説明によると、陰暦八月は秋季(秋季は七、八、九の三ヵ月)の中間にあり、八月十五日は(八月は三十日間)はまた八月のまん中に当たるので、それで中秋節というのだそうだ。中秋の夜は、月がもっとも明るく、もっとも丸く、月の光ももっとも美しい。中国人は月の丸いのを団らんの象徴と見なし、このため八月十五日を「団らんの節句」とも呼んでいる。
中秋節が佳節となったのは、月にかんするいろいろな美しい神話と伝説に由来する。なかでもいちばん有名なのは「嫦娥、月に奔る」で、人々の言い伝えによると、遠い昔、十の太陽がいちどきに空にあらわれ、何処もかしこも「日光は火にも似て、四海は沸きたち、山は崩れ地は裂け、草木は枯れ焦れた」という状態になってしまい、人々は隠れる場所がなくなった。この時、后羿が勇敢にも巧みな射術で、天に向かって弦をひき、ひと息に九つの太陽を射落とし、一つだけ残した。人々を災難から救った后羿は、大きな手柄をたてたため、皆から尊敬されるようになり、王にとりたてられた。けれども、皇帝になってからの后羿は酒色にひたり、任意に人を殺す暴君になってしまい、人々の恨みをかうようになった。后羿は自分でも身の危険を感じ、昆侖山の王母娘娘のところへいって、不死の薬をもらってきた。妻の嫦娥は彼がいつまでも死なないのを恐れ、人々の害を除くために、その薬を盗んで自分で飲んでしまった。すると、足元から風がわきあがって、身体が雲のように軽くなり、ひょうひょうと空に舞い上がっていった。もう夜はふけていて、一輪の明月が空にかかり、何とも言えぬほど美しい。嫦娥はつねづね月を愛していたので、こうなったら月の宮殿にいって暫く住もうと思った。とたんに風向きが強くなり、あっというまに月の宮殿に到着した。そこにはひとりの呉剛という老人がいた。呉剛は仙人だったが、誤ちを犯し、罰として月の宮殿で月桂樹を切らされていた。けれども、切った月桂樹はすぐさまあわさってしまい、永遠に切り倒すことができなかった……。これはなんと面白い伝説だろう!
人類が自然界に対して、いまだに原始的な認識しかない段階では、月の中の陰影の現象を解明することができなかった。それで美しい物語を創作して、自分たちの善良な願いを託した。これらの趣のある伝説は、中秋節をより楽しいものにし、詩情と画意にみちた風習となって伝わってきている。