県日中友好協会定時総会開催2013

JAPAN-CHINA FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KAGOSHIMA CITY

平成25(2013)7月25日

12:15~13:15 城山観光ホテル 飛天 5階

13:30~記念講演「今後の日中関係について」 
      鹿児島国際大学準教授  康上賢淑

講演のあとで:

質問者との質疑応答でちょっとした雑音が入りました。その感想を・・・・・

先日、7月25日昼、市内のホテルにて県の日中友好協会の定時総会が開かれた。

われわれの鹿児島市日中友好協会の上部団体にあたる。市日中の25周年記念と言うことで今から9年前に当時の王毅中日特命大使(現外相)の来鹿に合わせて県の日中友好協会が発足した。

今年は先日行った1日キャンプの後でもあり、その時親しくなった7,8名の中国人留学生たちにも「参加しませんか」と声をかけた。

学生達にもこのようなきちっとした会合の空気を感じて欲しいという気持ちがあつたのと、参加者の動員(折角の講演の講師に参加者が多い方がいいだろう)という二つの理由があった。

出席者のひとりに日中問題にいつも厳しい意見を言う県議が参加していた。

講演の最後に必ずする「質疑応答」はこじれないように、政治問題などで質問者と講師との「応答」が熱くならないようにと願っていた。案の定、その時が来た、県議が勢いよく手を上げた。

そして静かな自己紹介のあと、県議は自分の「不思議に思っている日中問題」を慇懃にかつ、具体的に語り始めた。

最後に1,2点「みなさんのほんとうの気持ちを聞かせて欲しい」と、講演された講師に対してより、ここに参加していた中国人留学生に問いかけたのである。

しかし、どう考えてもこれには無理があった。

この席には福岡領事館から招待されて領事が参加されていた。とても本音がどうであれ留学生が口を開く状況にはなかった。

一方、日本人に誰よりも良き理解者と自負しているだけに質問者に対する講師の意見は熱く、彼女の発言は時として質問者を逆撫でした。

長い意見が終わると今度はその県議がマイクを握った「悪いのは貴女の方ではと、それなら言わせて貰いますが」と反論の火ぶたが切られた。

そして、小さかったキャンプファイヤーの火種は気が付いた時は真っ赤に燃え盛ろうとしていた。

進行責任者の事務局長の必死の調整で事なきを得て総会は無事に終わった。

そのあとはいつものように出席者全員での記念写真やいろいろなグループ間での談笑や名刺交換などが始まった。

そして、バトルしていた講演講師も、質問した県議も、来賓として福岡から参加した福岡領事官も、とても和やかに談笑の輪の中に何もなかったように馴染んでいたのが不思議だった。

もちろん、ぼくの声かけした中国人留学生たちも帰らずにその輪の中に溶け込んでいた。

でも、先ほど繰り広げられた質疑応答のバトルをかれらはどんな気持ちで聞いていたのだろう、まるですっかり何もなかったように、忘れてしまったようなその場を、不思議な気持ちで眺めていた。

個人的な「謎」が一つある。それは、「質問者の質問の本意、本音は何なのだろうか」ということである。

わたしは今、県議と交換した彼の名刺に刷られた窓の中ににっこりほほ笑んだかれの顔写真を眺めている。

この文章を協会企画部のfacebookに載せた。

2にんの方からコメントが寄せられたので掲載する。

松富 かおり (元TBS筑紫哲也ニュース23キャスター有村かおり)

パネリスト、コ—ディネーターをやった敬遠絡みますと、公の立場にある人は「自分を見ている有権者」の前で、強行意見をいわなければならない時があります。

また、シンポジウムの進行に気を使う人は、呼ばれた段階で、「自分には、どういう意見、立場が求められているか?」を考えてから発言をします。

ですから、「発言=その人の真の感情」と思わなくてよいのではないですか?友達とのけんかでも、つい勢いで言ってしまった、という覚えがみんなあるはずですもの。

23時間前 · いいね!..

石口 包 (元日刊スポーツ記者)

どういう質問がなされ、どういう回答だったのか詳細は分かりませんが、一つ言えることは、この会は日中「友好」のために開かれたのではなかったのか、ということです。

それを逆なでするような質問をしたとすれば、その県議は自身の選挙民に対するアピールのみを優先した「場をわきまえない」人の様な気がします。

自分の主義主張を開陳する場は他にいくらでもあるはずですから。

非常に複雑で困難な状況にある両国を、なんとかしてうまく行くいうにと努力している人々に失礼だと思います。

23時間前 · いいね! · 1